こんにちは、司法書士試験を目指す皆さん!
今回は憲法の超重要テーマ「違憲判例」を特集します。
司法書士試験の憲法では、違憲立法審査制や人権保障に関連する判例がよく問われます。中でも最高裁が「違憲」と判断した判例は数が限られているので、出題率が高く、優先的に覚えるべき内容です。
この記事では、試験頻出の違憲判例をわかりやすく解説し、覚え方や試験対策のコツもお伝えします。
尊属殺重罰規定違憲判決(昭和48年)
どんな事件?
刑法200条では、親や祖父母(尊属)を殺した場合、通常の殺人よりも重い刑が科されていました。
ある被告人が尊属殺で起訴され、「この規定は平等に反する!」と主張。
最高裁の判断は?
違憲。憲法14条(法の下の平等)、13条(個人の尊厳)に違反。
理由のポイント
- 家庭内の事情は複雑。
- 一律に重罰を課すのは合理性を欠く。
- 個人の尊厳を軽視している。
試験対策のポイント
・日本で初めての違憲立法審査制適用判例。
・「法の下の平等」と「個人の尊厳」の具体化。
覚え方の例
「尊敬できぬ親殺し、重罰は違憲!」
薬事法距離制限違憲判決(昭和50年)
どんな事件?
薬局を開設するには、他の薬局と一定の距離を保たなければならないというルールがありました。
申請者が「営業の自由の侵害だ!」と提訴。
最高裁の判断は?
違憲。憲法22条1項(営業の自由)に違反。
理由のポイント
- 目的(過当競争防止、国民の健康保持)は合理的。
- でも、距離制限という手段は合理性がなく、必要性に欠ける。
試験対策のポイント
・営業の自由に対する制約の合理性を判断する基準。
・「目的が正当でも、手段が合理的でなければダメ」という判例。
覚え方の例
「薬局の距離ムリ、違憲!」
非摘出子相続分規定違憲判決(平成25年)
どんな事件?
婚外子の相続分は、嫡出子の半分とされていました。
婚外子が「これって平等じゃない!」と争いました。
最高裁の判断は?
違憲。憲法14条(法の下の平等)に違反。
理由のポイント
- 現代社会では家族の在り方が多様化。
- 婚外子に不利益を与えるのは合理的理由がない。
試験対策のポイント
・平等権の現代的運用を示す重要判例。
・近年の重要違憲判例として必須。
覚え方の例
「非摘出子も平等に!」
愛媛玉串料訴訟(平成9年)
どんな事件?
愛媛県が靖国神社などに玉串料(神前の供物代)を公費から支出していたことが問題に。
最高裁の判断は?
違憲。憲法20条(政教分離)に違反。
理由のポイント
- 公金の支出は特定宗教との結びつきに見える。
- 政教分離原則を厳格に守るべき。
試験対策のポイント
・政教分離原則の具体的判断基準(目的効果基準)。
・地方自治体の行為でも政教分離が問題になる。
覚え方の例
「公金で玉串ダメ、違憲!」
衆議院議員定数不均衡違憲状態判決(平成25年)
どんな事件?
衆議院選挙の一票の格差が2倍以上。
有権者が「これは平等じゃない!」と提訴。
最高裁の判断は?
違憲状態。ただし、選挙無効は認めず。
理由のポイント
- 法の下の平等(憲法14条)に反する状態。
- ただし選挙制度の急変は避けるため、無効まではしない。
試験対策のポイント
・「違憲状態」と「違憲」の違いを正確に理解。
・選挙関連の平等権問題は頻出。
覚え方の例
「一票格差、違憲状態!」
語呂合わせまとめ
- 尊属殺 → 「尊敬できぬ親殺し、重罰は違憲」
- 薬事法 → 「薬局の距離ムリ、違憲!」
- 非摘出子 → 「非摘出子も平等に!」
- 玉串料 → 「公金で玉串ダメ、違憲!」
- 一票の格差 → 「一票格差、違憲状態!」
読者の悩みを解決するコーナー
Q1. どこまで覚えればいい?
→ 違憲判例は5~10件に絞って完璧に覚えるのがおすすめです。
Q2. 条文は必要?
→ 必須です。憲法14条、20条、22条、13条などとセットで覚えましょう。
Q3. 試験中に思い出せる?
→ 模試・過去問で繰り返しアウトプットすれば、試験本番で必ず出てきます。
私の体験談
私自身、司法書士試験の最初の模試で、違憲判例をあいまいにしか覚えていなかったため、大失点しました。
そこで一念発起して語呂合わせを導入し、「親殺し違憲!」「薬局距離ムリ!」と毎日ぶつぶつ唱えました。
模試2回目ではなんと満点近く!語呂は強力な武器です。
まとめ
司法書士試験の憲法では、違憲判例が出たらチャンス問題です。
- 違憲判例は少数なので、効率よく覚えやすい。
- 結論・理由・条文・覚え方をセットで覚える。
- 模試や問題集で実戦練習する。
今日から語呂合わせを武器に、違憲判例マスターを目指していきましょう!
合格はもうすぐそこです。